火星シリーズ 
 第五話
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 ちょこっと雑学

 E・R・バローズは、1875年シカゴで生まれた。さまざまな職業

を転々としたあげく、35歳の時小説に手を染め、やがて1912年

オールストリート誌2月号から『火星の月の下で』の連載を開始した。

これがのちに「火星のプリンセス」と改題され今日に至る歴史的な、

《火星シリーズ》の第一作である。

 

あらすじ

 火星大元帥カーターの愛娘ターラが飛行艇で不時着した場所は、

人類の進化の究極の形態である頭だけの人間と、彼らの乗り物で

ある胴体だけの生物が住む秘境であった。そこを命からがら脱出

したカーラはひきつづいて尚武の国マナトール、生きた兵士を駒

がわりにして、生死を賭けたチェスをする国に捕われてしまった。

頭だけの蜘蛛人間とチェス人間、美貌のターラと彼女に愛を捧げ

る若き英雄ガハンが四つ巴となって展開する死闘と大冒険の連続、

火星シリーズの全巻のなかで、質量 とも一、二を競う自眉編。