便 り

 作詩・作曲 中村 渉

 編曲 ミックス・バンド


 雪解け頃に遊びに来てねと 君からの便り

 こころなしか冷たい手紙の便箋が 長い冬を語ってた

 去年の秋の祭りには 二人で歩いた町角

 あの道も あの橋も あの坂も 雪に覆われているだろう

 

   五箇山の冬は 深い 深い

   春は遠い 春は遠い 遠い・・・春

 雪解け頃を待ち切れずに 僕は遊びに行くだろう

 君の生まれたその故郷の 冬のなごりを知るために

 遠く離れて一枚の紙に すべて託すのはもうやめよう

 あの道も あの橋も あの坂も 二人で歩いた思い出ばかり

 

   五箇山の君の 家へ 行くよ

   春になれば 春になれば 君を・・・迎えに

  ちょこっとエピソード

 富山シリーズというやつで、当時バンドのギタリスト山本君の実家がある五箇山へ遊びに

 行った時に、恋人がいたらこんな気になるかなァ〜と書いたものです。この時も夜中に起

 きてしまいゴソゴソする訳にいかず、山本家の柱時計のボ〜ンというのを数えながら朝を

 迎えたものです。「富山じゃだめかい」の L P のトップに入れた曲であります。