命

 どこかで何かがふくらんだ

 またひとつ 新しい命が 種から芽へ 芽から葉へ

 葉っぱからつぼみへ

 そして 花へ育った

 またすこし

 命の輝きが増してゆく

 

作詩  浪川 元秀


高岡ろう学校の中学部2年(今は3年?)

の男の子です。

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 どこかで何かがふくらんだ

 またひとつ 新しい命が 何もない凍てつく冬から

 素敵な春の

 世界に 一歩踏み出した

 またすこし

 命の輝きが増してゆく

 どこかで何かがふくらんだ

 またひとつ 新しい命が 悲しみの渦を乗り越えて

 出会いのよろこびを

 あじわった

 またすこし

 命の輝きが増してゆく