唄うおでん

  むかし おやじは ギターを弾いて 愛や夢を 語っていた

  おでん屋を 始めてから もう歌は 唄わなくなった

 

 とうふが スリミに声かけて               

 だいこん 糸こん乗ってきた               ガンモの声に ちくわがびびり

 さつま ゴボ天 やわらか だんご            ふくろが やさしくなぐさめる

 練りもの達が 曲を練る                 里イモ じゃがいも ばくだん 玉 子

   あたたかな だしの中に               スクラム組んで コロコロと

   包まれながら                      あたたかな だしの中で

    唄う 唄うよ おでんは唄う             転がりながら

    唄わなくなった おやじのために             唄う 唄うよ おでんは唄う

    唄う 唄うよ おでんは唄う                唄わなくなった おやじのために

    懐かしい あの頃の あの歌を              唄う 唄うよ おでんは唄う

    ウ〜 ウ〜 ウ〜 ウ〜                   懐かしい あの頃の あの歌を

   胸の中まで 染みとおる 

   あたたかな 奴らだよ

   唄う 唄うよ おでんは唄う

   唄わなくなった おやじのために

       唄う 唄うよ おでんは唄う

       懐かしい あの頃の あの歌を  ランララ・・・・・


 わた♪る