中学の夏休みはホントに楽しみでした。きっと母がいろいろ気を使ってくれたの
だろうと今思えば感じますが、夏休み中お世話になったものでした。男兄弟がい
ないせいか、いとこ3人といろんな遊びをしたものです。2才上の長男は柔道部
の猛者で自分で玄関わきに部屋を作って(二畳くらい)そこで勉強(たまに)し
たりうたた寝するのが好きでした。大きな家で広い部屋はいっぱいあるのにそん
な場所がいいのですね。ハンモックを作ってくれて木の間につるして寝たり、ワ
イルドでした。二男は僕よりひとつ下で一番遊んだものでした。近くに木崎湖が
あるので毎日のやうに泳ぎに行き休みが終る頃は真っ黒になったものです。三男
は6つ下でいつもついてくるかわいい弟のような存在で、いまでもお兄さんと言
ってくれます。今でも忘れられないのは休みが終る頃汽車で帰るのですが、途中
いとこたちの家の近くを通 っていったとき薄暗いたんぼで三人が火を炊いて見送
ってくれたことです。うれしくてひとりで汽車の中泣いていました(また続く)。