アルフレッド・ヒッチコック監督による、この
作品は同年のアカデミー最優秀作品賞に輝いた。
「嵐が丘」「オセロ」の名優、ローレンス・オリ
ビエが過去の思い出に苦しむ夫の役を、そして、
その夫に新しい愛を捧げようとする妻の役を、ジ
ョーン・フォンテンが演じている。“きのう私は
またマンダレイに行った夢を見た”というナレー
ションが始まったと同時に「レベッカ」の世界に
引きずり込まれていくのです。前デ・ウインター
夫人であるレベッカが創った因習と秩序に苦しむ
新夫人が、その亡霊に支配されていく様はまさに
ヒッチコックの独壇場です。
スクリーンミュージック
ハリウッド映画音楽の帝王と言われたフランツ・ワックスマンが書き下ろした
曲で、生涯144作のなかで自ら最高傑作と語っていたのがこの「レベッカ」
です。みごとにスリルとサスペンスを際だたせています。