卒 業

アカデミー監督賞、ゴールデングラブ作品賞

を受賞したこの作品は、卒業という微妙な転

換期にうろたえるひとりの青年像を、皮肉と

ユーモア混じりに捉えている。ダスティン・

ホフマンのデビュー作で、決して美貌スター

でない所が親近感を与えていたのです。しか

し、その演技は舞台で鍛えられた実力派で、

ベンを見事に演じて、相手役のキャサリン・

ロスと共にゴールデングローブ新人賞に輝き

ました。最後の花嫁を奪うシーンは、実際に

はあり得ないだろうと思いながらワクワクし

て見ていたものです。


スクリーンミュージック

この作品で、映画における音楽の重要さを思い知らされたものです。サイモン

とガ−ファンクルのメロディが見事にスクリーンと融合して、その世界に包ま

れていったものです。(スカボロー・フェアが特にいい!)

 

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1967年(昭和42年)