アカデミー監督賞、ゴールデングラブ作品賞
を受賞したこの作品は、卒業という微妙な転
換期にうろたえるひとりの青年像を、皮肉と
ユーモア混じりに捉えている。ダスティン・
ホフマンのデビュー作で、決して美貌スター
でない所が親近感を与えていたのです。しか
し、その演技は舞台で鍛えられた実力派で、
ベンを見事に演じて、相手役のキャサリン・
ロスと共にゴールデングローブ新人賞に輝き
ました。最後の花嫁を奪うシーンは、実際に
はあり得ないだろうと思いながらワクワクし
て見ていたものです。
スクリーンミュージック
この作品で、映画における音楽の重要さを思い知らされたものです。サイモン
とガ−ファンクルのメロディが見事にスクリーンと融合して、その世界に包ま
れていったものです。(スカボロー・フェアが特にいい!)